寺子屋を始めたきっかけは、教育・研究・情報の三つの委員会が1996年に廃止されエリアネットワークに変わったことです。しかしエリアで集まり「お互いに情報を交換しましょう」という呼びかけだけでは、会員は集まり難い状況でした。魅力的な「何か」が必要でした。

元教育委員会のメンバーの有志が集まり、「もっと何かを学びたい」、「新しい商業施設やリモデル情報など、気になることについて意見交換をしたい」と、毎月一回「小さな小さな勉強会」をしていました。その後、会員にも呼びかけ「寺子屋」として開催するようになりました。そして現在の形である、もっと広く知識を求める「TERAKOYA」に進化しました。

（小田切 純子）

本格的に活動の計画が進むのは2008年です。第12期の担当理事は楫 義明、高畠友枝、山本伊都子に決まり、TERAKOYAの主旨を次のように定義しました。

「TERAKOYA」は、協会会員に向けてのプロフェッショナル研鑽という目的と、対外的な関係性で協会がなし得る教育的サービスという、二つの側面を持っています。それは、協会が会員として持っている人的財産を内外に向けて積極的に生かすことによって、会員相互の「知と技」の能力を高め、一方でVMDを学ぶ場が少なくなっている状況に対する日本VMD協会の社会的貢献と言えます。

その後、進め方、会費、参加者への対応など、主旨を踏まえた具体的な枠組みを整えて、計画案の作成が始まりました。

企画は、2年毎に軸となるテーマを決め、それに沿って数回を計画します。TERAKOYAの当初は2時間枠の1時間20分をセミナー、30分を実技の2部構成で行なっていましたが、回を重ねるうちに1セミナー1テーマになってきました。 また、講師も会員だけでなく外部講師も登壇される機会が多くなり、一般の参加申し込みも増えてきたので、第13回から会員優先の申し込み期間を設けるようになりました。このように、会員に加え一般の方の関心も引き、毎回数十名の参加者が見込めるように活性化を果たすことができました。会員の学びの意欲に対して、少なからず貢献する場にもなっています。

毎回、テーマに相応しい講師にお願いし、企画、準備、実施をしてきました。講師の方との打合せ、会場及び参加者対応準備から当日の運営まで、徐々にTERAKOYA運営フローが出来てきました。回を重ねるごとに担当理事の役割分担が明確になり、よりスムーズな運営と内容の濃いTERAKOYAが企画開催できるようになりました。

第20回TERAKOYAから担当理事が楫 義明、木沢伸子、山本伊都子になり、サポートチームの高畠友枝の協力を得ています。

（山本 伊都子）

TERAKOYAのテーマと講師（日本ビジュアルマーチャンダイジング協会総会資料より）を記載します。当協会員は敬称略